Twitterを使っていると、急上昇する話題や単語があります。
個人のツイートが急激に拡散する事をバズったと言います。

その一方で、悪印象として広がる場合を炎上という。
SNSで炎上中
激しく炎上中
今回見かけたのは、ある企業と育児休暇から復帰した従業員に関する話題です。

こちらのツイートがバズった結果、Twitterのタイムラインで見かけて私も気が付きました。
対象となった企業は特定されて炎上(スキャンダル)しています。
企業の話題ではまれに発生するので、それほど珍しくはありません。

しかし、企業価値の目安【株価】に与える影響はどうでしょう?
インターネットからの炎上と投資の世界には、どんな関係かあるのか。

カネカの炎上と、今後の株価推移に注目しています

大手企業が公表していた育児に関する方針を、実際には遵守するつもりがなかった。

そのような話題が、Twitterから燃えがりました。
とはいえ、真偽確認には情報不足です。

特定された企業は【カネカ
公式webサイト⇒カネカ:企業情報

企業トップページが閲覧不能になった時間帯、サイト構成項目の育児に関する内容が閲覧不能になった時間帯があり、さらに話題になりました。

2019年6月3日22時現在、カネカ公式トップページにシステム障害についてという説明文が掲載されています。
また昨日ワークライフバランスの項目については、HPを削除しておりません。
カネカとしては予期せぬシステム障害だったということでしょう。

一時的に閲覧不能になった内容はこちら

当社は2009年度に、社員の子育てを支援していると認定された企業に付与される「くるみんマーク」を取得。
次世代育成支援対策推進法に基づく「行動計画」を策定し、目標達成のために取り組みを継続していきます。
当時の閲覧者がスクリーンショットで記録、Twitterで公開していたので、
「不都合な内容を削除したのではないか?」
という疑惑が発生しました。

「くるみんマーク」という単語を調べてみた

会社員として生活していますが、初見の単語だったのでweb検索してみました。

「くるみんマーク」とは「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた証です。

カネカと次世代育成支援対策推進法
【カネカ・ニュースリリースより引用】
『当社は、今後も仕事と家庭の両立を支援し、多様な人材の活躍の場の提供に積極的に取り組んでまいります。』
引用元webページはこちらをクリック

発信内容と、取り組み内容が一致しないのでは?
育児休暇から復帰した従業員に対して、生活環境を維持するのが困難な転勤を命じる。
しかも調整期間の申し入れを拒否。

あまりにも過酷ですがこの時点では合法の範囲内という現実。

しかしその後、退職を選んだ社員に有給休暇を消化させない疑惑。
5月末退職扱いにして、ボーナス(賞与)支給タイミングを無効化した疑惑が追加されます。

誰もが憤る話題は、急激に拡散する

かつて企業から冷遇された従業員はある意味『闇』に葬られていた。

しかし今は、インターネットを経由して個人が全世界に情報を発信できる。

Twitterに投稿された体験談は、当日中に私でも見られるようになりました。

そしてインターネットで話題になると、次は報道機関が注目します。

さらに話題性が高まり、国家組織にも影響があるかもしれない。
具体的には厚生労働省または内閣府の子ども・子育て本部です。

カネカは身近な企業?

気になって検索してみたカネカの関連情報。
企業が炎上すると、抗議の不買運動に発展する可能性もあります。
身近な市販品は少ないですが、実際には化学工業分野で多くの製品を送り出している。

今回の炎上による業績への影響は、それほど大きくないと予想します。

カネカの株主総会日時 2019年6月21日

まず週明けの2019年6月3日(月曜日)
株式市場でカネカの株価がどうなるか、注目しています。
仮に急激に下落した場合、6月21日開催の株主総会で経営陣は株主から説明を求められるでしょう。

株主にとって、株価急落や減配は自分の不利益。
厳しい追及があって当然です。

カネカが炎上に対して、どのような対処をするのか。

企業価値としての株価に、どれほどの影響があるのか。

2019年6月3日終値 3660円(-90円)

日曜日のTwitterから始まったカネカ炎上は、週明けの株価にどのような影響があったのか?

帰宅後、さっそく調べてみました。
調査元webサイト株探:カネカ(4118)
  • 終値 3660円
  • 前日比 -90円(-2.40%)
  • 出来高 278500(前日比1.57倍)
おおむね予想通り株価は下落
年始来安値を更新というおまけ付き。

出来高は前日の1.5倍と増加
売却する注文が多かったのか?

本日の内容は、一般的な値下がりの範囲。
しかし、明日以降も年始来安値が更新される可能性があります。

関連記事⇒【経過観察】SNS炎上したカネカの株価は値上がりしています【6月第2週】

「炎上」から「延焼」していくカネカ

6月3日(月)22時現在
カネカ公式webサイトが更新されています。
『6月2日のシステム障害について』という告知が追加されました。

炎上内容は、日経ビジネス(web版)で記事になりました。
「育休復帰、即転勤」で炎上、カネカ元社員と妻を直撃

さらにテレビ番組・新聞等への波及があれば、どのような株価推移がみられるのか。
株主総会の当日まで、経過観察していきます。