米中貿易摩擦が深まるばかりの2019年5月。
15日にはUSAで国家安全保障上の脅威に対する大統領令が署名されました。

アメリカ合衆国の各種企業がHUAWEIとの取引を中止する展開が続いています。

ファーウェイ製品の将来に注目していたところ、興味深い状況に気が付きました。

Amazon直販(日本国内)からファーウェイ製品の在庫が消えた?!

気が付いたのは5月23日夜間ですが、もっと早い時間帯からAmazon直販は【在庫切れ】になっていたのでしょう。

関連商品を一巡してみたところAmazonが販売・発送しているファーウェイ製品はすべて在庫切れでした。

発売元が他社の場合は、カートに入れるアイコンが有効です。

前代未聞の状況

Amazonストアがメーカー単位で在庫切れというのは、どんな人気ブランドでも異常事態です。

この状況に驚くとともに、本格的な米中貿易戦争の始まりを感じました。

Amazon.comはアメリカ合衆国ワシントン州シアトルに本社所在地があるため、大統領令を遵守する立場にあります。

米中貿易戦争が落ち着くまで、ファーウェイ製品はAmazonで直接販売できないと推測します。

状況の推移を見守るしかない

我が家ではファーウェイのタブレット端末を2台使用中です。

ある意味、米中貿易戦争に巻き込まれました。
Googleとの提携次第では端末アップデートにも支障があるかもしれない。

Amazon.comでファーウェイ製品を販売しない。
ということは、他の通販会社・大手量販店も追従する可能性がある。

SIMフリースマートフォン・タブレットの選択肢が急減するのは残念です。

新作スマートフォンの発売も延期・保留されました

5月21日に発表されたスマートフォンHUAWEI・P30シリーズに期待していましたが、大手通信会社での取り扱いが停止されています。

このままでは販売中止・無期延期という可能性もある。
次期スマートフォンの有力候補だったので、本当に残念です。

大統領令の猶予期間が用意されるとしても、3か月後には正式な判断が下される。
秋まで待つべきか、心が揺らぎます。

米中貿易戦争は『冷戦』の始まり

20世紀の冷戦といえば「アメリカとソ連」でした。
21世紀は『アメリカと中国』で間違いない。

軍事拡大の冷戦から、経済・技術主体の冷戦へ。

国家安全保障上許容できない存在を、徹底的に排除してきたアメリカ合衆国。
中華人民共和国をねじ伏せることができるのか?

米中貿易戦争から始まる冷戦は、世界中を凍てつかせるかもしれない。