2020年12月、初めてクレジットカード(楽天カード)不正利用を経験しました。
クレジットカードを不正利用された被害者の負担軽減として、解決までの展開を記録しておきます。

セキュリティ設定や利用明細の管理によっては気づくのが遅れて、被害額の増加や補償の対象から外れてしまう可能性もあります。
毎月の利用明細は必ず確認しましょう。

クレジットカード情報(楽天カード)をAmazonアカウント(第三者)で不正利用された体験談

①何者かがクレジットカード情報を不正利用した

2020年12月6日(日曜)
後から判明する事ですが、この日に不正利用が発生しています。
カード会社の不正利用自動検出に反応しなかったので、名義人からの通報が必須となりました。

②2件利用した内容のカード利用速報が届く

12月7日(月曜)
楽天カード公式メールからカード利用お知らせメール【速報版】が配信されました。
これはカード利用日の最短翌日に簡易情報が受け取れるサービスです。

2件の利用、3899と1895円とありましたが、まったく身に覚えがありません。
当日はもちろん、数か月前からの購買履歴に該当する決済がない。

この時点から不正利用と判断、警戒態勢に移行しました

  1. 所有しているクレジットカードを確認(異常なし)
  2. 日常生活でのクレジットカード利用を停止
  3. 身に覚えのない利用明細の対処方法について調べる
カード利用速報の情報が届いた段階では、楽天カードは問い合わせを受け付けません。
カードの紛失や窃盗にも該当しないため、利用明細が確定するまで待機。

③身に覚えのない利用明細が確定した

12月10日(木曜)深夜~夜明け前
正式な利用明細がクレジットカード管理ページに登録される。
カード利用速報から利用明細の確定まで4日経過しました。

2件の利用明細、利用先は共通で「AMAZON」という単語が含まれていました。
(スクリーンショットを撮らなかったのが悔やまれる)
しかし、過去に利用したときの表示『AMAZON.CO.JP』ではない。

再度、楽天カード公式ページで身に覚えのない利用明細の対処方法について調べる。

AMAZONと関連する請求については、下記の内容となっています。
カード会社にお客様の情報開示を頂けないご利用先のため、お手数ですが、お客様にてご利用先にお問い合わせをお願いいたします。
リンク先のヘルプページやよくある質問ページをご確認いただき、ご利用先へお問い合わせをお願いいたします。
問い合わせはAmazonが先、楽天カードが次となりました。

④本人のAmazonアカウントから問い合わせる

自分のAmazonアカウントにログインして、サポートセンターに問い合わせる必要があります。
手順が長くなるので、こちらを参照してください。
  1. トップページ下段のヘルプ(カスタマーサービス)
  2. トピックから探す⇒問題が解決しない場合は
  3. カスタマーサービスに連絡
  4. 電話でのサポートが必要ですか?(チャットではない)
  5. 【2】お問い合わせの種類を選択してください
  • お問い合わせ内容⇒セキュリティ・機能
  • 詳細内容⇒セキュリティ
  • さらに詳細を選択してください⇒身に覚えのない請求
  • 【3】お問い合わせ方法を選択してください⇒電話
    アカウントに登録してある電話番号に着信。
    有人オペレーターによる問い合わせ開始。

Amazonの担当者に状況を説明する

深夜にも関わらず、Amazon側から電話でのサポートが受けられます。
24時間対応、通話料無料の恩恵を実感しながら、こちらの状況を伝えました。
  1. クレジットカードの利用明細にAMAZONからの請求が発生した
  2. 自分のAmazonアカウントに該当する注文・予約の履歴はない
  3. 先例がなく、不正利用の可能性が高い
担当者から本人アカウントからの利用ではない事が確認される。
さらにカード所有者本人からカード会社へ連絡するよう指示されました。

④楽天カードに電話で問い合わせ(受付時間に注意)

12月10日(木曜)昼時12時前後
楽天カード株式会社コンタクトセンターに電話問い合わせしました。
営業時間9:30~17:30となっているので、お昼休みは混雑が予想されます。

通話料は自己負担となっています。
必要経費として受け入れるか、国内通話料無制限の電話機を利用しましょう。

今回の所要時間は、こちらからの質問を含めて40分程度でした。
電話問い合わせのために60分は確保しておきたい。

時間短縮のため事前準備しておく物品・情報はこちら

  1. 不正利用されたクレジットカード(カード番号必須)
  2. 利用明細の情報(タブレット端末やパソコンが便利)
  3. 自分のクレジットカード利用状況
    【クレジットカードは名義人限定です】
  4. 家族のクレジットカード利用状況(通販サイトなど)
  5. 筆記用具
代表ダイヤルでは担当者まで繋がらず、第2番号にかけなおし。
有人サポートが開始されるまで3分ほど待機しました。

やっと楽天カードの担当者に電話が通じました。
落ち着いて、こちらの状況を伝えていきます。
  1. 身に覚えのない利用明細が発生した
  2. 利用先がAMAZONだったので先に問い合わせ済み
  3. AMAZONからはクレジットカード会社に不審な請求の問い合わせを案内された
  4. 先例がないので不正利用と思われる
こちらもコンタクトセンター担当者からの質問に答えていきます。

過去の利用明細に異常はないか確認されました(異常なしと確認済み)
タブレット端末の楽天カードアプリを見ながら通話しましたが、利用明細を3か月分さかのぼって印刷しておくのも良いでしょう。

また、家族が通販サイトのアカウントを所有(使用ではない)しているかという確認もありました。

⑤通報した楽天カードは利用停止されました

今回は不正利用の通報により、カード会社から手続きが開始されます。
もしも紛失・窃盗であれば、専用の24時間ダイヤルから通報する必要がありました。
  1. 通報したクレジットカードは現時刻から停止処理
  2. 「身に覚えのない利用明細」は調査して連絡する
  3. 本人の信用審査(再審査)を実施する
  4. 作り直したクレジットカードが再送付される
  5. 楽天Edyの残高は使い切る事(継承不可)
    楽天Edy番号は旧カードと異なる番号になります。
  6. 楽天ポイントは自動引継ぎされる
  7. クレジットカード番号は変更される
「身に覚えのない利用明細」の調査には1~2週間程度の日数が必要になる場合があります。と説明されました。

もしも契約者の再審査で不許可だった場合、楽天カードは継続利用できません。
信用を維持するため、常日頃から利用方法に留意しましょう。

クレジットカード番号が更新されるので、引き落とし先の登録内容は手動で更新が必要です。
一部企業からの請求は、自動で再送付されるクレジットカード番号に継承されます。

⑥カード会社から不正利用と判断した連絡が届く

2020年12月13日(日曜)
楽天カードから題名に【重要】と付けられた電子メールが届きました。
主な内容はこちら。
お問い合わせいただきましたご利用覚えがないとのお申し出につきまして、お客様ご本人の利用ではないものと判断いたしました。

つきましては、ご請求のお取消もしくは引き落とし口座へ返金(残高充当)の手続きをいたします。
これで金銭的損害は解消されました。
利用明細の確認画面からも、該当する項目は削除されています。

⑥再発行されたクレジットカードは簡易書留で届く

2020年12月18日(金曜日)
待望の再発行カードが到着しました。
簡易書留で配送されていたので受取人による署名が必須です。
「郵便物等ご不在連絡票」が投函されていた場合は、再配達か郵便局での窓口受取になります。

同封の書類での発行日は2020年12月11日。
再発行カードは到着当日から利用可能です。
裏面には直筆での署名を忘れずに。

クレジットカード番号は更新されていますが、暗証番号は継続されている。
本人認証サービス(3Dセキュア)は再発行カードでは未登録となっていました。

⑦楽天e-NAVIでは新旧カードの利用明細が確認できます

楽天e-NAVIの管理画面では、通報したクレジットカードに【利用不可】と追記されています。
過去の利用明細は保存されています。
再発行されたクレジットカード番号は、すでに自動登録されていました。

【利用不可】となった過去のクレジットカードですが、12月支払い予定金額の明細までは今まで通り引き落としされます。
それ以降の2021年1月支払い分から、再発行カード番号での引き落としとなりました。

⑧不正利用の再発防止

現時点では、クレジットカード情報が不正利用された原因は不明。
利便性と危険性が隣り合わせである事を痛感しています。

クレジットカードのセキュリティ設定を強化(限定的)

Amazonでクレジットカード情報を不正利用された事を考慮して本人認証サービス(3Dセキュア)の登録を追加することにしました。
ただし、Amazon本体や楽天市場は非対応だったので残念です。
楽天カードでは、より安全にインターネットでお買い物できるよう「本人認証サービス(3Dセキュア)」のご登録を推奨しております。
ご登録・ご利用は無料。楽天e-NAVIからご登録後、すぐにご利用いただけます。
通販大手のAmazonや楽天市場で対応していないので、不正利用の予防措置としては限定されてしまいます。

⑨【Vプリカ】利用を検討する

今回の件で情報交換していたところ「万全を期すならVプリカ」という情報提供を受けました。
  • 不正利用を事実上無効化できる
  • 金銭的損害が限定できる
  • クレジットカード情報を間接的に保護できる
メリットは大きいので、利用方法を調べてみます。

【重要】自動引き落とし登録先の更新を忘れずに

クレジットカードの利便性は、トラブルでカード番号がリセットされると同時に失われます。
ライフライン、インターネット接続、モバイル通信などの毎月自動引き落としが停止する可能性があります。

今回の場合、自動継続されたと思い込んでいた引き落とし先がカード会社の都合で支払い廃止されていました。
しかもカード会社からの通知は皆無で、契約先から請求書が届いて判明しました。
トラブルから2か月後に悪影響があるとは思いませんでした…

再発行されたクレジットカードが届き次第、すべての自動引き落とし契約先の登録を更新しておきましょう。