2018年6月9日の土曜日、母を映画館に連れて行きました。

目標は新作上映される『万引き家族』の視聴。

2018年カンヌ国際映画祭で最高賞『パルム・ドール』を受賞した作品ということで、報道で取り上げられる機会が増えていました。
(国策で国際映画祭を開催するフランス政府ってすごい)

それをみかけた母が「これ、観てみたい」といいました。

母もすでに高齢者。

長い人生を過ごしてきた親に、せめて新作映画の一本も見せてあげたいと思いました。

親孝行! したい時って今さッ!

ことわざに親孝行、したいときには親はなしとあります。

迷っていたら機会を逃してしまうのは明白。

出勤前に手元のスマートフォンで新作上映に関する情報収集。

生活スケジュールと移動手段を考慮した結果、愛知県名古屋市内のミッドランドスクエア・シネマ(ミッドランドスクエア5階)に行くのが最適と判断しました。

ミッドランドシネマは座席の具合も良好で、快適に視聴できます。


新作映画の視聴は一大イベント

地元から名古屋市内に移動して、映画館に行く。

自分一人ならともかく、母(高齢者)を引率するとなると一大イベントです。

新作映画が上映される映画館、半径50km以内にありません。

視聴当日は、母に夜間の予定があったため上映時間の選択肢も限られる。

そのため、事前準備を進めて時間短縮をしました。

移動手段 JR東海・青空フリーパス

私の地元、岐阜県中津川市から名古屋市内に向かうと片道1320円。
往復2640円となります。

JR東海のお得なきっぷ青空フリーパスを使えば圏内乗り降り自由で2570円。
70円の差ですが、毎回利用しています。

発券窓口が混雑していると発行に時間がかかります。

そのため前日に地元駅のきっぷうりばを訪問し、日付指定で事前購入しておきました。

前売り券 ジョイセブン窓口販売

私の勤務先企業はジョイセブンに加盟しています。


ガイドブック2018から割引協定施設を確認。

ミッドランドスクエア・シネマの映画券あっせん価格は、大人1200円。
通常料金1800円なのでなんと2/3になります!

3名分購入すると1名分がお得になる。
機会があれば積極に使いたい、それがジョイセブンです。

手放しで喜べないのは指定席の予約は各自で行う必要がある。

今回は早めに行って、現地で座席を確保することにしました。


自宅から映画館まで2時間の旅路

映画鑑賞の当日の朝、自宅を6:30に出発。

JR中津川駅付近の駐車場に入れて、7時前後の電車に乗ります。

電車に揺られて1時間以上。
JR名古屋駅に到着しました。

青空フリーパスは一日使用するので、回収忘れ・紛失をしないように母を引率します。

高齢者の引率をして分かる事は収納した箇所を忘れるという現実。

チケット・きっぷ・携帯電話・財布などの貴重品は、引率者が収納している箇所を把握しておきましょう。

映画館に到着~視聴まで

名古屋駅から徒歩5分ほどでミッドランドスクエアに到着。
8時台の商業階層、人影は少ない。

5階のミッドランドスクエア・シネマは、朝からなかなかの賑わいです。
ミッドランドスクエア・シネマの万引き家族
チケットボックスの案内表示で『万引き家族』の座席状況を確認。

さいわい指定席には余裕がありました。

一般の受付窓口に並び、指定席を確保。
支払いは、前売り券を提示します。

手洗いと飲食の手配をすませたら、あとは始まるのを待つだけ。

シアター内に持ち込める飲食物

皆さまもご存じとは思いますが、映画館内に持ち込めるのはコンセッション(館内売店)で購買した飲食物のみ。

コンセッションの販売価格は割高です。
家族連れには大変な金額となるでしょう。

一部例外はシアター提携店舗の食品ですが、シネマ公式ページには案内はありません。

現地で最新の情報をご確認ください。

入場時にはブランケットを借りよう

映画館は空調完備です。

体感温度は人によってちがうので、ホワイエ(シアター廊下)にて膝掛け用ブランケットを借りておくと冷えを防げます。

私は平温と感じましたが、母は肌寒かったそうです。

途中で抜け出すわけにもいかないので、女性は先に確保しておくとよいでしょう。

携帯電話・スマートフォンは電源を切る

劇場公式ページによると、上映中はマナーモード設定ではなく電源を切るように案内されていました。
ミッドランドスクエア・シネマ サービス案内

スマートフォンの画面は暗所では明るいので、今は操作全般が禁止なのですね。

高齢者になると電源はオフになっているか?という確認も必要。

シアターに着席したら、映画の視聴に集中しましょう。

映画チケット半券は割引券になる

今回は午前中に視聴完了したので、そのままミッドランドスクエア4階で昼食としました。

ミッドランドスクエア・シネマの提携店舗では、映画鑑賞後のチケット半券が割引券になります。
かならず手元に保管しておきましょう。

今回は文化洋食店にしました。
外を見れば、名鉄百貨店がほぼ正面です。

カニクリームコロッケが自慢というのは後で知りました。

これからご利用になられる方は、前向きに検討してください。

昼食の後は名鉄百貨店でお買い物

食事をしながら母の希望を聞いて、午後の予定を検討。

名鉄百貨店を巡ってみたいとの要望をうけて、案内しました。

女性の買い物は、何歳になっても時間がかかるものです。
手荷物を引き受けて付き添いました。

私も店内を観察しましたが、百貨店は品揃えと価格帯に特徴がある。

良いものを相応の価格で陳列できるのは、都市部の商業施設ならではですね。


名鉄経由で熱田神宮に参拝

母が名古屋に来る機会は減る一方だと思い、買い物の後は熱田神宮に案内しました。

名鉄百貨店の地下が名鉄駅なので移動は容易。
とはいえ、出口入り口が別々の名鉄・名古屋駅には困惑します。

名鉄のすべての列車は「神宮前」駅に停車するとか。

JR「熱田」駅は、熱田神宮に参拝するまでの距離が長いので不便です。
地下鉄もJRに似たような距離でした。

初夏の熱田神宮は暑い

午後の熱田神宮は、なかなか賑わっています。

観光地として有名なので、人の流れは続いていました。
熱田神宮の大楠
熱田神宮・境内の大楠(おおくす)
初夏の熱田神宮・本殿
初夏の熱田神宮・本殿
今年の春には明治神宮、初夏には熱田神宮に連れてくる事ができました。

母は今月の旅行で伊勢神宮にも行くそうです。
なかなか充実した老後だ、と思いました。

JR名古屋駅に戻り帰路へ

熱田神宮の参拝したあとは、母の都合で帰路につきます。

名鉄「神宮前」から「名鉄名古屋」に戻り、JR名古屋駅で地元行きの列車を調べる。
10分ほどで乗り込めると分かり一安心。

ここからは別行動となるため、予定と持ち物の確認をしておきました。

買い物した手荷物はもちろん、きっぷ・携帯電話・自動車の鍵など見落としがないか指差し確認です。

私も一緒に乗車して座席を確保し、途中まで同行。
鶴舞で途中下車して見送りました。

迷っているうちに人生は過ぎていく

今回、半日かけて新作映画を観に来たのは、母のある言葉が気になったからです。
この映画も、そのうちテレビで観られるよ
私はその言葉を聞いて「そのうち」がいつか来なくなる、と感じました。

心残りを抱えたまま、人生が過ぎて終わってしまうたろう、と。

私にできる事は、映画の手配と引率でした。

親孝行は、お互いが生きている時がすべてです。

機会は逃さず、ただちに実行しましょう。